その4 「家事をたのしむ」

暮らしをより楽しくするために、ときには家事を楽しむ工夫というのが必要になってくると思います。意外なポイントかもしれませんが、日々暮らしていると、ただただ暮らすだけでも洗濯物は溜まるし、料理をすれば洗い物が出る、ゴミも出る、そして食材を使い残せば廃棄も出る・・・。と、日々関わることの多い家事で小さな失敗やロスが積み重なると、生活自体も風通し良いものにはなりませんよね。

今回は、特に料理における余り物にフォーカス。料理などでよく使う材料でもあり、なおかつ余りがちな小麦粉を料理以外にも役に立てる方法をいくつかご紹介していきます。

01.掃除に活用

1つ目の小麦粉の活用方法は、油で汚れている箇所の掃除です。実際の活用はシンプルで、単純に油で汚れている場所に小麦粉をまぶし、そのまましばらく放置します。そしてその後、水かお湯で湿らせた雑巾や布などで小麦粉を拭き取るだけです。これだけで油汚れが綺麗に取れるようになります。なぜ小麦粉を使うと油汚れを取ることが出来るのかというと、小麦粉は粒の1つ1つが非常に細かいため、油汚れにまぶすと油を効果的に吸収することができるようになっているからです。もちろんお掃除のためにまだ食べられる小麦粉を使うのはもったいないのですが、賞味期限が切れてしまったなどの理由で使えなくなった小麦粉があるのなら、こういった方法で掃除に活用してみると有効だと言えます。

02.お鍋のメンテナンスに

2つ目の小麦粉の活用方法は、土鍋の強度を高めるという使い道です。実際のやり方は土鍋の中に水やお湯を入れて、その中に小麦粉を入れて溶かします。そしてその後加熱してしばらく煮込むだけです。実はこのように小麦粉を溶かした水を土鍋に入れて加熱させることで、目に見えないような細かい土鍋のひびや隙間などに小麦粉が入り込んで、強度を高めることがなるのです。この活用方法は特に購入したばかりの土鍋に行うと効果的なので、これから土鍋を買う方や購入したばかりの方は、土鍋を長く使っていくためにもこの方法を一度試してみると良いでしょう。

03.子どもの遊び道具に

3つ目の小麦粉の活用法は子供用の粘土として活用するという方法です。賞味期限が切れたなどの理由で使えなくなった小麦粉は、サラダ油を少しだけ混ぜることでまるで粘土のように変化させることができます。また食料の色素などを使えば、様々な色のものを作ることも可能なので、お子様がいる場合にはこの活用方法は非常に有効なものとなるでしょう。

04.割れもの処理にも

4つ目の小麦粉の活用方法は、破れてしまった食器などの掃除に使うということです。お皿などを床に落としてしまって割ると、しっかり掃除したとしても目に見えないような破片がまだ床に残っていて、それが理由で足などを怪我してしまうことがあります。そんな時に役に立つのが小麦粉です。上記のように少量のサラダ油を混ぜて団子状にした小麦粉を、食器を割った周辺の床にくっつけるようにすると、小さな破片もしっかりと掃除することが可能になるのです。