その2「病をふせぐ」

例え身の安全を守れたとしても、せっかくの身体が健康でなければ、これまた豊かな生活とは程遠くなります。健康な身体と健康な心は、私たちの暮らしになくてはならないものなのです。

今回は夏シーズンになってくると増えてくる食中毒を、可能な限り避けるために有効な対策法をまとめてご紹介いたします。

01.衛生面に気をつける

1つ目は、最も基本的な方法であり、そして最も効果の高いとされる、食中毒の原因となる菌やウイルスを手や食べ物に付けないようにするという方法です。そもそも食中毒が起こるのはほとんどの場合、手や食べ物に付着した菌やウイルスが体内に侵入することで起きます。そのため、その菌やウイルスを手や食べ物に付かないように心掛けるだけで、大きな予防効果が期待できるのです。具体的な方法としては食べ物を調理する前や食事をする前に石鹸などを使用してしっかりと手洗いを行うようにしたり、食べ物の保存時にはラップをかけたり、タッパーなどの容器に入れて密封するなどをして、食べ物に菌などが付着しないようにすると良いでしょう。

02.食材の保管温度に気をつける

2つ目は、万が一菌やウイルスが食品についてしまった時に、食中毒を起こすまでの量に増殖しないようにするという方法です。手や食べ物に菌やウイルスなどが付かないように心がけたとしても、どうしても菌などが付着してしまうことがあります。そういった時に大事になるのは、付着した菌が増殖して、体内に入った時に食中毒を引き起こす確率を高めることを防ぐことなのです。では具体的にどのようにすれば菌などの増殖を防げるのかというと、基本的には温度を下げることが効果的な方法になります。なぜかというと、食中毒の原因となるような菌やウイルスというのは、温度が下がれば下がるほど増殖のスピードが遅くなるからです。ちなみにマイナス15度になると増殖が完全に止まりますので、しばらく使いそうにないのであれば、冷凍庫に入れておくのが賢い選択となります。

03.食材には熱を加える

3つ目は、食べ物を調理する段階で、付着している菌やウイルスをなるべく消滅させるようにするという方法です。具体的な方法としては加熱が最も効果的な方法です。目安としては食べ物の中心が75度よりも高くなり、かつその状態を1分以上保つようにすると、食べ物に付いているウイルスなどはほぼ死滅させることができますので、出来ればそのようなことが出来る調理法を選ぶのが良いでしょう。ちなみに食べ物だけでなく、包丁やまな板などの調理器具も、75度以上のお湯などに漬けておくと、同じようにウイルスなどを消滅させることができるので、可能ならこちらにも対策をしておくべきでしょう。